結論
WordPress のインストールは、サーバーの自動インストール機能を使うのが最短です。自動インストールが無い、または中身を理解したい場合は、公式の手動手順(いわゆる「5分間インストール」)で進めます。どちらの方法でも、インストールの直後に「一般設定」「パーマリンク」「表示設定」「サイトヘルス」の4か所を確認します。
ただし、独自ドメインを使う場合は、DNS の設定が反映されてからインストールします(独自ドメインとDNSの基本|WordPressサイトにつなぐ手順)。反映前に進めると、サイトの URL が仮のアドレスのまま保存されることがあります。
基本(WordPress は何でできているか)
WordPress は、次の2つで1つのサイトになります。
| 部品 | やさしい言い換え | 中身 |
|---|---|---|
| ファイル | 本体の道具一式 | WordPress 本体、テーマ、プラグイン、アップロード画像(wp-content フォルダ) |
| データベース | 記事や設定の帳簿 | 投稿・固定ページ・コメント・設定値 |
この2つをつなぐ設定ファイルが wp-config.php です。公式の手順書は、インストールに必要なデータベースの情報として次の4つを挙げています。
| 定数 | 意味 |
|---|---|
DB_NAME |
WordPress 用のデータベース名 |
DB_USER |
そのデータベースを使うユーザー名 |
DB_PASSWORD |
そのユーザーのパスワード |
DB_HOST |
データベースサーバーの場所(多くは localhost だが、サーバー会社により異なる) |
WordPressのインストールの実践ステップ
A. 自動インストール(サーバーの機能を使う)
- サーバーの管理画面で、WordPress の自動インストール(「簡単インストール」などの名前)を開く。
- インストール先のドメイン(とフォルダ)、サイト名、管理者のユーザー名・パスワード・メールアドレスを入力する。
- 実行後に表示されるログイン URL(多くは
https://ドメイン/wp-admin/)を控え、管理画面に入れるか確認する。
公式の手順書も、多くのホスティング会社が自動インストールを提供していると紹介しています。
B. 手動インストール(公式の5ステップ)
- wordpress.org から WordPress をダウンロードし、展開する。
- サーバーにデータベースと、そのデータベースだけを使うユーザーを作る。
wp-config-sample.phpをwp-config.phpに名前を変え、上の4つの情報を書く(インストール画面で入力して作らせることもできる)。- ファイルを、ドメインの公開フォルダ(またはその中のフォルダ)へ SFTP などでアップロードする。
- ブラウザで
wp-admin/install.phpを開き、サイト名と管理者情報を入力して完了する。
インストール直後の初期設定
| 画面 | 確認すること |
|---|---|
| 設定 → 一般 | サイトのタイトル、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」(https:// で始まるか)、タイムゾーン(東京)、日付の形式 |
| 設定 → パーマリンク | 「投稿名」(例: https://example.jp/sample-post/)を選ぶのがおすすめ。インストール直後は「日付と投稿名」になっていることがある。公開後に変えると URL が変わるので、最初に決める |
| 設定 → 表示設定 | 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェック。作成中は付け、公開時に外す |
| ツール → サイトヘルス | 「致命的な問題」が無いか。古い PHP、HTTPS 未対応などが表示される |
表示設定のチェックについて、公式文書は「アクセスを止めるものではなく、従うかどうかは検索エンジン次第」と注意しています。見られて困る作業中のサイトは、別の方法(ベーシック認証など)で隠します。
WordPressのインストール方法の注意点
- 管理者のユーザー名とパスワード: 推測されにくいものにし、パスワード管理ツールなどで保管します。公式の Hardening ガイドは、辞書の単語や短い組み合わせを避けた強いパスワードと、2段階認証の利用を勧めています。
- メール送信の確認: 公式手順書は、インストール前にホストでメールが送れるか確認するよう案内しています。パスワード再設定に関わります。
- 作業前の確認: サーバーが推奨環境を満たしているかを先に見ます(WordPressのサーバーの選び方|動作環境(PHP・MySQL)と5つの基準)。
WordPressのインストール方法でよくあるミス
- ドメインの反映前にインストールして、URL がずれる。
- 公開後にパーマリンクを変えて、外部からのリンクが404になる(パーマリンク変更後に404になる原因と対処|.htaccess と mod_rewrite)。
- 「検索エンジンがインデックスしないようにする」を付けたまま公開する。
- データベースの接続情報を間違えて「データベース接続確立エラー」になる。4つの値を1文字ずつ見直す。
WordPressのインストール方法のチェックリスト
- [ ] DNS の反映を確認してからインストールした
- [ ] 管理画面にログインできた
- [ ] 一般設定の2つのアドレスが
https://で正しい - [ ] タイムゾーンを日本(東京)にした
- [ ] パーマリンクを「投稿名」にした(記事ごとにスラッグを英数字にする)
- [ ] 表示設定のチェックを、作成中か公開かに合わせた
- [ ] サイトヘルスに致命的な問題が無い
WordPressのインストール方法のFAQ(よくある質問)
Q. インストールに失敗したら、やり直せますか?
A. やり直せます。自動インストールなら管理画面から削除して再実行、手動なら作ったデータベースとファイルを消してから最初に戻ります。記事を書く前なら失うものはほとんどありません。
Q. 1つのサーバーに複数の WordPress を入れられますか?
A. 多くの場合できます。サイトごとにフォルダやドメインを分け、データベースも分けると管理しやすくなります。
Q. 英語版になってしまいました。
A. 設定 → 一般の「サイトの言語」で日本語を選べます。
筆者の見解(WordPressのインストール方法)
インストールそのものは、自動インストールなら入力して実行するだけの、手数の少ない作業です。つまずくのは、その前後、つまりドメインの反映前に始めてしまうことと、初期設定を後回しにしてパーマリンクや URL を公開後に変えることだと考えます。インストール直後の4画面の確認を「儀式」として毎回行うと、後の手戻りがかなり減ると私は思います。
WordPressのインストール方法の関連項目
- WordPressのサーバーの選び方|動作環境(PHP・MySQL)と5つの基準
- 独自ドメインとDNSの基本|WordPressサイトにつなぐ手順
- WordPressのSSL化(HTTPS化)の手順|サイトヘルスでの切り替えと注意点
- パーマリンク変更後に404になる原因と対処|.htaccess と mod_rewrite
- WordPressのローカル環境の作り方|4つの方式の違いと選び方
出典(一次情報)
- How to install WordPress(Advanced Administration Handbook)
- Server Environment(WordPress.org Requirements)
- Settings Permalinks screen(WordPress.org Documentation)
- Settings Reading screen(WordPress.org Documentation)
- Site Health screen(WordPress.org Documentation)
- Hardening WordPress(Advanced Administration Handbook)

