独自ドメインとDNSの基本|WordPressサイトにつなぐ手順

結論

独自ドメインは「サイトの住所の名前」、DNS は「名前と、サーバーの番号(IPアドレス)を結びつける住所録」です。WordPress サイトを独自ドメインで公開するときは、次の順に進めます。

  1. ドメインを登録する(登録事業者で取得する)
  2. DNS で、ドメインをサーバーに向ける(ネームサーバーの変更、または A レコードの設定)
  3. サーバー側にドメインを追加する
  4. 反映を待ってから、WordPress のインストールと HTTPS の設定に進む

順番を守るのが大切です。ただし、ドメインとサーバーを同じ会社で契約した場合は、2と3が自動で済むこともあるので、契約した会社の手順書を先に読みます。

基本(ドメインとDNSの仕組み)

インターネット上のコンピューターは、192.0.2.10 のような数字の住所(IPアドレス)で通信します。JPNIC は、ドメイン名と IP アドレスを対応づける仕組みが DNS であり、「インターネットの住所録」にあたると説明しています。人は覚えやすい名前(例: example.jp)を使い、DNS が裏で数字の住所に変換しています。

DNS には役割の違うサーバーがあります。JPRS の解説では、次の2種類に分けて説明されています。

種類 やさしい言い換え 役割
権威DNSサーバー 住所録の原本 自分のドメインの情報(どのIPアドレスか等)を持つ
キャッシュDNSサーバー 住所録の控え 調べた結果を一時的に覚えて、次の問い合わせに速く答える

この「控え」があるため、DNS の設定を変えても、古い控えが残っている間は前の情報が返ります。設定の変更がすぐに全員へ届かないのは、このためです。

ドメインには有効期限があります。ICANN は、登録したドメインは登録した期間(一般に1〜10年)使えると説明し、連絡先を最新にして更新の案内を受け取れるようにするよう注意しています。更新を忘れると、一時的に、または永久に失うおそれがあるとも書かれています。日本の「.jp」ドメインは、JPRS が指定した事業者(指定事業者)を通して登録・管理します。

具体例(2つのつなぎ方)

方法 何を変えるか 向いている場合
ネームサーバーを変更する 住所録の原本の置き場所を、サーバー会社のDNSに移す サーバー会社の管理画面でDNSもまとめて扱いたい
A レコードを設定する 住所録の1行(このドメインはこのIPアドレス)を書く ドメイン側のDNSを使い続けたい、メールなど他の設定も残したい

たとえば example.jp を IP アドレス 192.0.2.10 のサーバーに向けるなら、A レコードは「名前: example.jp、種類: A、値: 192.0.2.10」の1行です(数字は説明用の例です)。www.example.jp も使うなら、その名前の設定も別に必要です。

独自ドメインとDNSの基本の実践ステップ

  1. 名前を決める: 短く、つづりを間違えにくい名前にする。後から変えるとURLが全部変わるので、ここで決め切る。
  2. 登録する(有料): サーバー会社のドメイン申し込みか、ドメイン登録の専門会社で申し込む。登録料と更新料がかかる。初めてなら、サーバーを申し込む会社で一緒に取ると、つなぐ設定がほぼ自動で済むのでおすすめ。ただし、2年目以降の更新料は会社ごとに違うので先に確かめる。登録者の連絡先メールは、普段見るアドレスにする。
  3. 向き先を設定する: サーバー会社の手順書どおりに、ネームサーバーを変更するか、A レコードを設定する。
  4. サーバーにドメインを追加する: レンタルサーバーの管理画面で、使うドメインを登録する。
  5. 反映を確認する: しばらく待ってから、ブラウザでドメインを開き、サーバー会社の初期ページなどが表示されるか確かめる。
  6. WordPress と HTTPS へ進む: 表示を確認してからインストールし(WordPressのインストール方法|自動インストールと手動の手順・初期設定)、証明書を設定する(WordPressのSSL化(HTTPS化)の手順|サイトヘルスでの切り替えと注意点)。

独自ドメインとDNSの基本の注意点

  • 反映には時間がかかる: キャッシュの影響で、設定直後は古い表示になることがあります。設定を何度も変えると、どの設定が効いているか分からなくなるので、1回設定したら待ちます。
  • メールの設定を消さない: ネームサーバーを移すと、ドメインに付いていたメール用の設定(MX レコードなど)も移し替えが必要です。メールを使っているドメインは特に慎重に進めます。
  • 更新切れ: ドメインが切れると、サイトもメールも止まります。自動更新の設定と、支払い方法の有効期限を確認します。

独自ドメインとDNSの基本でよくあるミス

  • DNS の反映前に WordPress をインストールし、URL がサーバーの仮ドメインのまま保存される。
  • www あり・なしの片方だけ設定し、もう片方で開けない。
  • 登録時の連絡先メールを使わないアドレスにして、更新の案内に気づかない。
  • 反映待ちの間に設定を何度も変え、原因が分からなくなる。

独自ドメインとDNSの基本のチェックリスト

  • [ ] ドメイン名と、www を付けるかどうかを決めた
  • [ ] 登録者の連絡先メールが普段使うアドレスになっている
  • [ ] ネームサーバー変更か A レコード設定かを決め、手順書どおりに設定した
  • [ ] サーバー側にドメインを追加した
  • [ ] ブラウザでドメインを開き、表示を確認した
  • [ ] 自動更新と支払い方法を確認した

独自ドメインとDNSの基本のFAQ(よくある質問)

Q. ドメインを買わずに WordPress は使えますか?
A. 使えます。サーバー会社が用意する仮のドメインや、自分のパソコンのローカル環境でも動きます。ただし、後で独自ドメインに変えると URL が変わるため、公開するサイトは最初から独自ドメインで作るのが手間が少ないです。

Q. 反映にはどのくらいかかりますか?
A. 数分で済むことも数日かかることもあり、事前には決められません。ネームサーバーの変更は、ある登録事業者の公式案内で「最大72時間程」、AWS の解説で「最長2日間」とされています。3日たっても開けないときは、入れた値のつづりを見直します。

Q. サブドメイン(blog.example.jp など)でも WordPress を動かせますか?
A. 動かせます。サブドメインごとに DNS の設定とサーバー側の追加が必要です。

筆者の見解(独自ドメインとDNSの基本)

ドメインとDNSは、一度動けば触らない部分なので、初心者が最も「何が起きているか分からない」と感じやすい工程だと考えます。住所録の原本と控えという2段の仕組みを知っておくだけで、「設定したのに表示されない」ときに慌てずに待てるようになります。また、サイトのトラブルで意外に多いのが更新切れなので、ドメインの更新日はサーバーとは別にカレンダーへ入れておくのがよいと私は思います。

独自ドメインとDNSの基本の関連項目

出典(一次情報)

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